Facebook、期待の星は「不在着信広告」だった 新興国市場の事情に合わせたサービスが好調

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インドでは「Missed Call(不在着信)」広告がヒットしている(写真:Facebookのプロダクトニュースより)

フェイスブックにとって、アメリカよりも海外マーケットの方がより多くの広告収入をもたらしている。第1四半期(1~3月)のグローバル広告売上高の比率は51%に達していた。そのうち世界の中で最も早く成長しているアジアの比率は57%だった。会社幹部が取材の中でロイターに対し、比率を伝えた。

フェイスブックは、これまでの決算報告で地域別の成長率を報告していたが、アメリカ市場(米国とカナダ)以外の広告収入の詳細は公表していなかった。グローバル広告売上高に占める比率を示したのは初めてだ。

高い成長をしているのはアジア太平洋地域

広告を出稿するクライアントが熱い視線を向けているように、世界最大のソーシャルメディアプラットフォームも成長のために国際マーケットに目を向けている。

「次の10億ドルの消費者はこれらの国から現れるでしょう」と、フェイスブックの国際マーケティングソリューションのヴァイスプレジデント、キャロライン・エバーソン氏は語る。

1~3月の合計広告収入は33億ドルと、前年同期比46%の増収となり、フェイスブックの四半期収入35億ドルの大部分を占めた。合計広告収入の51%がグローバルマーケットで、およそ17億ドルになる。これは前年同期比で36%増加だ。

つまりアメリカ市場よりも国際市場の伸びは小さい。しかし、これはヨーロッパが鈍いため。アジア太平洋地域はアメリカ市場よりも大きな伸びを示しており、フェイスブックにとって成長の中心だ。

モバイル広告はフェイスブックの合計広告収入のうち70%以上を占めている。「モバイルはエマージングマーケットの広告クライアントにとって、特に人気があり魅力的なものになっている」とエバーソン氏は説明する。

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