ボーイング、中国向け旅客機納入を4年ぶり再開 787-9を吉祥航空に。737MAXの納期はなお未定

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ボーイングは旅客機の大市場である中国で、約4年にわたり納入を凍結していた。写真は吉祥航空が保有する787型機(同社ウェブサイトより)

アメリカの航空機製造大手のボーイングが、中国の航空会社への旅客機納入を4年ぶりに再開した。2023年12月22日、アメリカ・ワシントン州のエバレット工場で製造された中型旅客機「787-9ドリームライナー」が中国の上海浦東国際空港に到着し、中国の民間航空会社の吉祥航空に引き渡された。

この機体は、吉祥航空がボーイングに発注していた10機の787-9の7番機に当たる。両社の契約は2017年から2018年にかけて結ばれ、吉祥航空は2019年11月に6機目を受領していた。

墜落事故の影響で納入凍結

当初の予定では、ボーイングは2021年までに10機すべてを吉祥航空に引き渡すはずだった。ところが、後述する小型旅客機「737MAX」の墜落事故の影響により、2020年から中国の航空会社に対するボーイング機の納入が凍結されてしまった。

そのため、吉祥航空は4年余りにわたって787-9の残り4機を受け取れない状況になっていた。財新記者の取材によれば、今回の納入再開に伴い、ボーイングは残る3機についても2024年末までに引き渡す予定だ。

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