近畿・中京版!マンションお得度ランキング 11年で「元がとれる」マンションはこの駅

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(写真:almalta/PIXTA)

前回の「速報!首都圏マンション『お得度』ランキング」では、直近1年間に分譲された首都圏のマンションで、どの駅の物件が「お得だった」かのランキングを掲載したが、今回は「近畿圏、中京圏版」をお送りする。

「マンションPER」(Price Earnings Ratio)とは、「マンション一戸あたりの収益力」を測るために、東京カンテイが考案した独自指標。ひらたく言えば、「あるマンションを買ってそれを貸した場合、何年で元がとれるか」を数値で表したものだ。

たとえば「PER11倍」なら11年で元がとれることを意味する。PERの数値が小さければ小さいほど収益性がいい、というわけだ。マンションPERを定義すると、その駅で分譲されたマンション価格を「現在の評価額」、もし貸した場合に得られる月額の賃料を「現在の収益力」と考えて、「マンション価格が月額賃料の何年分に相当するか」を算出したものだ。

昨年の「西の横綱」は、なんと大阪駅!

今回は2014年5月から2015年4月までの約1年間に近畿・中京圏(中京は静岡を含む)で分譲された新築マンションをもとに、PERの小さい順にランキングしている。

今回の近畿圏1位は、なんと大阪駅でPER11.16倍。昨年大阪駅周辺で分譲マンションはわずか11年ちょっとで元がとれる物件だったことを意味する。これは、大阪駅の梅田周辺で大規模な再開発が行われ、大規模物件が売り出されたためだ。大阪の中心であるにもかかわらず、首都圏の中心部のそれに比べると、価格面でもかなり魅力的だったことがわかる。

2位以下で上位に来ている駅を見るとわかるが、関西は人気の地区と賃料の高さがそのまま直結するケースが多いようだ。「住みよい場所=投資するにも適している」という等式が成り立つというわけだ。

一方、中京圏は、戸建て志向が強いこともあり、分譲マンションは相対的に少ないのが実情。住宅価格もトヨタ自動車の業績と連動するともいわれており、前年に比べるとジワリ上昇している。

首位は名古屋市営の東山線池下駅。PER18.34倍なので、もし現状の分譲価格と賃料を固定して考えると、18年ちょっとで元がとれる計算だ。目を引くのは2、5位に名鉄岐阜駅、JR東海道本線の岐阜駅が登場していること。これらは、駅から至近の距離にあるため、比較的高い賃料がとれ、収益性が高くなるためだ。

次ページ以下では、近畿圏の1~244位、中京圏の1~102位までのランキングを掲載する。住まいさがし、投資などの参考にしていただきたい。 

次ページ1~100位はこちら
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