480万円「復活のランクル70」ついに発売の中身 デザインはそのままに最新の安全機能も搭載

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先進安全運転支援機能のパッケージであるToyota Safety Senseには、歩行者(昼夜)や自転車(昼)に対応するプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート(LDA)、オートマチックハイビーム(AHB)、ロードサインアシスト(RSA)、発進遅れ警告(TMN)が含まれる。

このレトロなスタイルのオフロードカーに、(法規的な対応が必要とはいえ)これだけの現代的な機能が搭載されているとは、驚くほかない。

KITNOでのサブスクリプション購入も可能に

ボディカラーはベージュ、スーパーホワイトII、アティチュードブラックマイカの3色。

この中でカタログの表紙も飾っているベージュは、1980年の「ランドクルーザー60」から採用されるランドクルーザーを象徴するヘリテージカラーで、「当時の製造方法を継承することで、独特な風合いを再現しています」としている。

カタログで使われる写真も多くがベージュとなっている(写真:トヨタ自動車)
カタログで使われる写真も多くがベージュとなっている(写真:トヨタ自動車)

グレードは「AX」のみの1タイプで、価格は480万円(税込み)となるほか、KITNOで月額4万5760円~のサブスクリプション購入も可能だ。

30周年時のモデルは期間限定販売であったが、その人気は衰えることなく、今も中古車市場では新車時と同等かそれ以上の価格で取り引きされることもあるほど。

さまざまなアクセサリーも用意され、自分仕様を作り上げるのも楽しみの1つ(写真:トヨタ自動車)
さまざまなアクセサリーも用意され、自分仕様を作り上げるのも楽しみの1つ(写真:トヨタ自動車)

今回、期間限定ではなく継続販売となることで、そしてディーゼル+オートマチックというパワートレインとなったことで、より多くの人が“ナナマルの世界”を味わえるようになったのではないだろうか。

ただし、プレスリリースに月間販売目標などの表示はなく、KITNOのWEBサイトには「納期目処:12ヶ月以上」とある。

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つまり、生産状況が見えづらいということだ。グレードやボディカラーのラインナップが少ないのも、生産性を考慮してのことだろう。

「ランドクルーザー300」や新型「アルファード」「ヴェルファイア」などと同じく、当面は“プレミア価格必須”といえそうである。欲しいと思ったら、早めにディーラーに相談するのがよさそうだ。

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木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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