晩婚子なし夫婦が「不人気の老猫」を迎えた理由 中高年でもペットと暮らすことを諦めない方法

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どうやらネグレクト(飼育放棄)されていたらしき、モコさんの爪はカタツムリのように渦巻いていました。偏食だし食も細いなと思っていたら、一緒に暮らし始めて程なくして、口内の皮膚が腐ってほっぺたに穴が開いて手術を受けることに。迎え入れた時点で、歯槽膿漏がなかなか悪くなっていたようです。

もう少し早くお迎えしてあげていれば……という気持ちもありますが、モコさんはどうにか死線をくぐり抜け、今も窓のそばで日向ぼっこしながら、ゴロゴロ平和を満喫しています。

ワンルームでも聴導犬の預かりボランティアができる理由

日本聴導犬協会の候補犬まおちゃん(8カ月)。東京駅から丸の内にかけておさんぽした1枚(筆者撮影)

この記事を読んでおられる方のなかにもきっと、わが家のモコのような大人猫の里親になった方はいらっしゃると思いますし、今はペットを飼っていないけれどいつか飼いたいという人なら、里親という選択肢はもちろんご存じでしょう。

でも、聴導犬のソーシャライザー(子犬預かりボランティア)という活動を知っている人は少ないのではないでしょうか?

日本聴導犬協会の候補犬かなちゃん(4カ月)。はじめてのおさんぽでルンルンです(筆者撮影)

先代の猫が存命の2020年から、日本聴導犬協会の子犬を預かるボランティア、ソーシャライザーという活動をはじめました。聴導犬は耳の不自由な人を助ける介助犬で、日本聴導犬協会で活躍している犬たちは、ほとんどの犬が保護犬出身で、小型犬・大型犬・MIX犬とさまざまな犬種が活躍しています。

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