季節外れの暑さが一転「急に寒くなった」根本原因 暖冬になるのか、寒いのか?この冬の最新予報

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翌6日は、沖縄県の宮城島で31.3℃まで気温が上がりました。11月としては全国で観測史上4番目の高さです。さらに、7日は東京で最高気温27.5℃を観測し、1923年以来100年ぶりに11月の最高気温が更新されました。

最高気温25℃以上の夏日は、半袖の目安であり、熱中症対策が必要な暑さといえます。11月なのに昼間は半袖を着て、こまめな水分補給を心がけるというのは、まさに「季節外れ」です。

異常な高温に植物も驚き、各地で桜が咲いたことがニュースになりました。このように通常とは大きく異なる時期に花が咲いたり、虫が鳴き始めたりすることを「不時現象(ふじげんしょう)」といいます。季節外れの暑さの影響を受けているのは、人間だけではありません。

高温から一転、気温急降下

11月上旬は真夏日や夏日だったのに、中旬は急に冬が来たのかと思うような天気や気温になりました。

11月11日の雲画像(出典:weathermap)

これは11月11日の雲の様子です。日本海には寒気に伴う筋状の雲があり、雪雲が北日本に流れ込んでいます。11日は札幌、函館、青森など北日本で初雪が観測されました。

13日は、浅間山や伊吹山(いぶきやま)など、東日本や西日本の山で続々と初冠雪が発表されています。

そして、11日は近畿で木枯らし1号、13日には東京で木枯らし1号が吹きました。

「木枯らし1号」は、そのシーズンに初めて吹く、強い北よりの風です。観測が行われているのは東京と近畿のみで、期間や風向など細かい条件は異なります。東京で木枯らし1号が吹くのは、2020年以来3年ぶりでした。

11月13日の最高気温(出典:weathermap)

冷たい風と寒気の影響で昼間も気温が上がらず、13日の最高気温は全国的に平年を下回りました。

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