スマホが「実況中継」を根底から変え始めた

ボルチモア暴動で迫真の報道

ボルチモアでは多くの市民が暴徒化した(写真:ロイター/アフロ)

4月の後半からアメリカを騒がせていたのは、ボルチモアでの暴動だ。

白人警官が黒人男性を逮捕する際に死亡させてしまった事件に対し、当初は平和的な「抗議」運動が展開されたが、次第に暴徒化し、武装した警官隊が出動して街中が荒れ果てる事態に発展した。

現地で起こっていることを伝えようと、テレビ局のヘリは飛び、カメラにビデオと機材をフル装備したジャーナリストたちが続々と現場に入った。警官隊と抗議者が向かい合うさまや、抗議者の叫びというセンセーショナルなシーンを伝えようと加熱する報道合戦に、あるジャーナリストは言った。「私達は去る。これはニュースじゃない。メディアの”サーカス”だ」。

暴動を報じた動画実況アプリ

そんな場において活躍したひとつのスマートフォンアプリがある。それが今年3月にTwitterが買収したばかりの「Periscope」だ。

これは、スマートフォンの動画撮影機能を使って、ボタンひとつで時間無制限の動画実況を行い、鑑賞しながらリアルタイムのコメントを送れるアプリである。日本で言うところの、先日、1000万ダウンロードを突破した「ツイキャス」に近い。これが今、報道のあり方を変えようとしいる。

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