留学に匹敵!大人版「はじめてのおつかい」の効果 アウェイな環境で挑戦した経験は一生モノ

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コンフォートゾーンを抜け出しすぎると、ラーニングゾーンではなくパニックゾーンまで行ってしまい「もう二度とチャレンジしたくない」と閉じ籠もってしまうおそれがあります。

「少しのストレッチ」のほうが、最初は不安でも達成できる可能性があるレベルとも言えます。こうした経験を日常的に繰り返すと、次のモチベーションにもつながります。そして自己肯定感が上がっていきます。

大人こそ『はじめてのおつかい』

『はじめてのおつかい』というテレビ番組を観たことがある人も多いと思いますが、私のイメージはまさにあれです。

「はじめての」はアウェイという意味。子供たちにとって「おつかい」はパパやママと行っていることで、そこまで難しいことではありません。

でも実際にやってみたら「道がわからない」「何を買えばいいか分からない」「一緒に連れてきた妹(や弟)は歩けないと言い出す」など、不測の事態が起こります。でも、パパやママがいないから何とかするしかない。その状況をテレビカメラが追い、大人たちは「がんばって」と目をウルウルさせながら見入ってしまいます。

では「はじめてのおつかい」を経験した子供たちが得られたものはなんでしょうか? 道を覚えることでも、おつかいのスキルでもありません。「できたよ!」という経験です。そうした経験を重ねて、徐々に新しいことができるようになってきます。

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