結婚生活に悩む人に教えたい夫婦円満を保つ技術 実践できれば、愛は多くのことに打ち勝っていく

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木が2本並ぶと、それぞれは別の根でありながら、場所争いをした末に互いの枝を絡み合わせ、最後は1本の木になります。こうなると、互いの根や性質、つまり互いに違う点を認め合いながら、1本だったときよりも強く、美しく育っていきます。

このように2本の木が育っていく過程でひとつになることを「連理木(れんりぼく)」と呼びますが、人もこれと変わりがありません。

ふたりが実際にぶつかる障害を乗り越える準備ができているならば、愛は多くのことに打ち勝ちます。お互いの違う点を認め合い、尊重していくうちに、愛はさらに広がり、新たな世界を発見していくようになります。

しかしここで、ふたりの考え方やライフスタイルの違いを、愛が冷めたせいだとか愛していないからだと考えたり、相手を自分の世界にやって来たよそ者だと考えたりすると、愛は違いを乗り越えられないまま消え失せてしまいます。

愛が勝つか負けるかは、それぞれの愛の限界を認め合い、互いの違いを乗り越えて距離を狭めるためにどれほど努力できるかにかかっています。

文化的・教育的な違いを愛が克服できるのか?

人はだれもが自分の習慣や考え方を頑固に変えたがらないものです。

もし「わたしが損をしそう」とか「僕が苦しくなる」という気がしているときは、本当は「身に染みついた文化的・教育的な違いを、愛が克服できるだろうか?」と自問しているのです。そして、その問いに対する答えは、あなただけが知っています。

映画『情愛』に登場する、愛する人とは結婚をせずに恋愛だけしたいというヨンヒ(オム・ジョンファ)は、恋人の甘い愛の言葉にこう答えます。

「うそでもうれしいわ。一生こんなふうにデートしながら、そんな甘い言葉をたくさん聞いて暮らせればいいのに」

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