本物らしさ追求、駅構内「電車型売店」の最新事情 コンビニから待合室まで全国に続々と登場

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「店内には車内の運転席にあたる位置に撮影スポットがあり、実際に山陽電鉄の係員が被っている帽子が設置されている。電車の運転席に本当に座っているような感覚で、本物の帽子をかぶって撮影することができるので、お客様の反応がよく人気だ」

さらに、「小さなお子様用に子供用のサイズを、電車好きの大人のために少し大きめのサイズも設置している」とのことで、ファミリーでも楽しめるようになっている。

また、電車グッズの特設売場なども設けており、通常のローソンの商品はもちろん、鉄道グッズなども多数取り揃えている。人気の鉄道グッズについて聞いてみると、「クリアファイルや、板宿駅にあるコンビニなので、板宿駅の駅名看板をモチーフにしたキーホルダーが人気」という。

「リアル」へのこだわり

最後に、6000系のローソンで、特にこだわった箇所を聞いてみた。「6000系の車両を、そのまま駅のコンコースにどん!と持ってきたようなデザイン・形になっていて、本当にリアル感にこだわりました」という。例えば側面も6000系そのものの形状で、山陽電鉄のシンボルマークがそのまま入っている。

行先表示は「LAWSON+friends」(写真:株式会社ローソン)

前面のヘッドライトの部分には、行先表示があり、LAWSON+friendsという文字を表示している。さらにヘッドマークには、ローソンの看板マークが描かれている。ローソンとのコラボなので、ここは特にこだわったポイントだという。乗務員が乗り降りする扉も再現されていて、運転台後ろの側面・小窓部分も、しっかり表現されている。 

ちなみに山陽電車6000系車両は、アルミニウム合金製の車体にコーポレートカラーの赤色を継承し、より深みのある「イノセントレッド」を配している。乗降口には、朝日をイメージしたグラデーションデザインが施されており、現在、山陽電鉄の看板列車として活躍している。まさに、この電車型コンビニは、電車型売店の発展系といったところであろう。

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