「早朝3時半起き」の夫婦が多忙でも日々満足のワケ 自宅もセルフ建築中。楽しいことは時短しない

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セルフビルド中の自宅。大きな窓、天窓から入る光、広々としたリビング。かなり素敵な家になりそうで、ここで大勢の仲間たちとの楽しく集う光景が目に浮かびます。でも、8年以上作業してきたまぶさんは「作業が終わるのは寂しい」と言っているそうです笑。(写真提供:のんさん)

「楽しい」「好き」を軸に、自然と共に生きていく

この取材をするまで、私は正直「農家だと、昔ながらの家事育児分担をしてそう。家事育児が妻に偏ってそう」と思っていました。もちろんそういうご家庭もあるようですが、このご家庭では、夫も料理を作り、食材の買い物も担当します。これは、自宅自営の農家では、会社に出勤する人よりも、夫婦が共に家にいて分担がしやすいという背景があってのことだな、と感じました。

さらに、私が感じた「農家ならではの育児環境としてのいいところ」は以下です。

・農家の早寝早起き生活は、子どものリズムにもあっている。
・新鮮な農作物を子どもに食べさせることができる。食育環境バッチリ。
・自然豊かな庭や畑は子どもの遊び場所になる。
・土地が広いので、子どもが騒いだり、泣いたりしても近所迷惑にならない。

お二人はこんな環境の中、ケンカしたり試行錯誤しながら、三人の子育てをしつつ暮らしてきました。手を抜くところと手をかけるところのバランスもとてもいいなと私は感じました。

今後の目標をまぶさんはこう語ります。「農家は苦労してなんぼ、という考え方の人もいる。もちろん苦労はあるけど、僕は農家の楽しさも発信していきたい」お二人はきっと、今後も「楽しい」「好き」を軸に据えて、自然と共に生きていくのでしょう。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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