触った瞬間にわかる!「iPhone 15」驚きの進化 撮って実感した「失敗写真が生まれないカメラ」

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iPhone 15 Pro ナチュラルチタニウム
iPhone 15 Pro ナチュラルチタニウム。チタンらしい落ち着いた光の反射とヘアライン加工が重厚感を演出、それでいて19gと見違える軽量化を実現した。ミュートスイッチはアクションボタンに変更されている(筆者撮影)

一方Proモデルは、これまでステンレスが採用されてきた金属フレームをチタンに変更し、ブラック、ホワイト、ブルーに加え、チタンの自然な色を生かした「ナチュラルチタニウム」というカラーを用意した。落ち着いた渋い輝きを見せる金属は、これまで鏡面仕上げだったProモデルに新しい表情を与えている。

チタンに変更したことで、6.1インチ・6.7インチともに19gの軽量化を実現した。206gだったiPhone 14 Proに比べ、iPhone 15 Proは9.2%も軽くなっており、持ち上げた瞬間から「軽さ」を強く実感できる。また、サイズも、高さ・幅ともに1.1mm小さくなった。

これまでProモデルを選んできた人にとっては、「Proなのにこんなに軽くて小さい」と違いを驚くほどに感じることになるだろう。筆者は6.7インチサイズを選んできたので、特に電車の中で片手で電子書籍を読む際に手首の疲れがグッと軽減されていることに気づく。

また、「Proモデルは重たすぎるから」と諦めてきた人にとっては、その理由が1つ取り除かれることになる。iPhone 15 Proはスタンダードモデルとの重量差を16gにまで縮小し、比べるとちょっと重いかな?という差にまで詰めてきたからだ。

ちなみに、発表会の際のハンズオン会場でも話題になっていたチタンフレームの指紋だが、レビューで試している期間においては、取れなくなるほど汚れることはなかった。ステンレスの鏡面仕上げの表面のほうが、より指紋が目立っていたように感じる。

限られた時間でできる限り触れなければならない、という世界中のプレスの熱気(と手汗)という、日常使いとは異なる状況だったことが原因だったのではないだろうか。

A17 Proチップのバッテリーのもちは?

アップルはスマートフォンの進化の要素に、バッテリー性能とカメラを必ず加える。

バッテリー性能についてはプロセッサーの省電力性が重要なカギとなっており、iPhone 15にはA16 Bionicを搭載し、処理性能を高めながらも、画面表示、機械学習処理、画像処理などを極力ソフトウェアではなくチップで処理することで、バッテリー持続時間を減らしている。

またiPhone 15 Proには新たにA17 Proチップを搭載した。このチップはMacBook Airに用いられたM1チップの性能に匹敵するスコアを叩き出すほど強力だ。3nmプロセスというより微細な構造を実現し、省電力性を高めながらMac並みの性能を引き出すことに成功している。

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