新NISA「老後資金を作りたい世代」はこう使える 初めての投資からライフイベント時の対応まで

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ここでは毎月1万円を30年間つづけるとしていますが、毎月の金額が2~3倍になれば、30年後の金額も2~3倍です。老後資金も含めた将来にむけた資産形成なら、実際には年収に応じて、少しずつ増額していくことも検討しましょう。

【新しいNISA活用法】50~60代の人、まとまった資金がある人

つぎに、老後資金準備のラストスパートとなる「50~60代の方や、まとまった資金がある方の活用プラン」を考えてみましょう。新しいNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用することで、最大で年間360万円まで投資でき、それを5年間継続すると合計1800万円まで投資が可能です。

60歳で退職金を受け取った方、マイホームの売却や相続・贈与でまとまったお金が入った方、これまで特定口座で運用してきた方、そして、気づいたらいつの間にかけっこう貯まっていたという方などが利用するイメージです。

このプランでは最初の5年間でいっきに積立投資(キャッチアップ投資)をおこない、その後は保有を継続します。今回は、積立後15年間または25年間、保有する前提です。具体的には毎月6万円を5年間(積立元本合計は360万円)、世界株式インデックスファンドに積立投資します。

利回り5%なら、5年間の積立完了後15年間保有した合計20年後は約849万円、その後さらに10年間保有すると約1383万円まで増えることになります。

短期間で積立を完了させ、その後は長く保有すれば複利効果が大きくなり、大きな利益が期待できるのです。

(出所)『新しいNISA かんたん最強のお金づくり』
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