鳥居ユキ氏80歳、「自分の機嫌は自分でとる」秘訣 第一線で活躍するデザイナーのルーティン

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 ――今の若い世代のファッションをどのように見ていますか。「若者のファッション離れ」もよく聞きます。

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そんなことないと思います。いろいろなジャンルの子たちがいて、みんなそれなりのこだわりを持っていると思いますよ。こだわりをわかってあげてないだけじゃないかと思うけど。自由にやっているなと思いますよ。

ーー時代の流れで顧客の嗜好はどのように変わってきていますか。

コロナでずいぶん変わったかもしれないわね。コロナでイベントなどがなくなって、お出かけするお洋服よりも家でリラックスできる服の需要が伸びました。

うちでもフード付きのスウェットをデザインしたらすごく評判が良かった。大人の女性用のものってあまりないんですよ。でも、これからまたセレモニーなどが増えて変わっていくでしょう。

「ブランドアイデンティティ」は変えない

――コロナに対しても柔軟に対応し、最近は来日客に向けた幅広いサイズ展開も始めたそうですね。デザイナーとしてだけでなく、会社の経営者としてブランドを存続させていくために、つねに「五感で時代を感じながらものづくりをすること」をモットーにしているとも聞きました。

変わっていくことも必要だと思う。変わらないとファッションがつまらなくなってしまうから。でも、「YUKI TORII」を維持していくために、オリジナルプリント・ニット・花柄・素材のミックス・上品なかわいらしさというブランドアイデンティティは、しっかり守っていきたいですね。

これまでにつくったオリジナルの花柄生地の数々(写真:主婦と生活社提供)
安楽 由紀子 フリーランスライター

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あんらく ゆきこ / Yukiko Anraku

1973年、千葉県生まれ。国際基督教大学卒業後、編集プロダクションを経てフリーに。芸能人、スポーツ選手、企業家へのインタビューを多数行う。

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