「多趣味すぎる弁護士」が教える人生を楽しむコツ 森詩絵里さん「"私生活"と"仕事"はというと…」

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森はただ趣味に生きているわけではない。大事にしていることは「自分自身の経験」だ。

「例えば、形に残る宝石とか、そういうものが欲しいとかはないんです。代わりに、形には残らないけど、経験が欲しいんです。自分自身が経験することが一番旅行もスポーツも経験です。それを全力で楽しむことが一番です」

Instagramでボルダリングの写真をみて「やってみたい」と思い、チャレンジする。仮に失敗しても何の問題もない。

趣味は仕事と違って、失敗しても失うものなんかないので、どんどん挑戦します。若い人も挑戦してほしいですね」

「この間もボルダリングにチャレンジして簡単なコースも登れなかったんですよ。腕がパンパンで。でも楽しかったですよ!」

もちろん趣味にはお金はかかるが、怪我をしない限りは、すべてが経験になる。森が大事にするのは、この経験値を得ることと、未知なる経験を求め挑戦することだ。

シーズンに入ると、ウェイクサーフィンも新しい技に日々チャレンジしている(写真:森詩絵里さん提供)

テレビという「新たな挑戦」

そんな森の新たな挑戦テレビの世界となる。

「やっぱりテレビの第一線で活躍されている方々は本当に凄いと思います。うまく話せないので面白く話せるようになりたいです。もちろん専門の法律の話はできるのですが、それ以外がまだまだなので。テレビで趣味を生かした仕事もやってみたいですね」

今、森はテレビやラジオといったメディアに出ることで弁護士以外での活躍の場を広げている。

そこには「楽しく生きること。そのためには挑戦すること。そして『自分の好きなように人生を生きる』生き方を、少しでも多くの若い人に知ってほしい」という願いもこもっている。

「自分が弁護士業の傍ら、趣味を多く発信するのは、若い人に、フリーランスはこんなに自由に時間を使えるんだって知ってほしいのもあるからなんです」

かつて、自分自身が決断し、切り開いてきて今の充実した人生があることを、これからの若い世代の人たちに少しでも伝えたい。

森の話からは、そんな思いが満ち溢れていた。

*この記事の前編:話題の「超アウトドア大好き弁護士」の意外な正体

松原 大輔 編集者・ライター

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まつばら・だいすけ / Daisuke Matsubara

富山県出身。編集者・ライター・YouTubeプロデューサー。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。大学卒業後、講談社生活文化局にて編集見習いとなる。その後、文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などで編集者・記者を経て、2018年に独立。書籍の企画、編集や執筆活動、YouTubeの動画制作・プロデュース、アーティストマネジメントなどを行っている。

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