東京出身→茨城の農家になった人が幸せ感じる訳 夫婦関係を支える「目に見えない共通点」

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そよかぜ農園は、無農薬無肥料という自然栽培にこだわり、野菜の販売は定期直送宅配のみ(10種ほどの旬の野菜がセットになった野菜BOX)。数量限定発売で、オーガニックカフェなどでも愛用されている

この農家の野菜は定期直送宅配のみ。定期的にオープンデイを設けて、お客さんが農業体験ができたり、野菜料理を食べたり、お2人と交流できるようにしています。

この仕組みがあるため、お2人は食べる人の顔を想像しながら野菜をつくり、発送することができて、それがまた幸せにつながっているのだそう。

興味深いなと思ったのは、こういった農業体験は「田植え」とか「収穫」とか、農業の節目の部分を体験することが多いと思うのですが、こちらでは定植や草取りなどの地味な作業も体験してもらうそうです。これはまさに「ウソがない」にこだわる2人らしいなと感心しました。

正反対でも、夫婦関係を支えている大事な部分

お2人はしゃべりのテンポがかなり違います。ガンガンしゃべるまぶさんに対し、のんさんはほんわりのんびり。キャラクターは正反対ですが、生活の根本に求めるものが一致しているのが、夫婦関係を支えている大事な部分なんだろうなと思ったりしました。

ところで、のんさんいわく「今はいい夫婦関係が築けています。でもここまでくるのに10年かかった」だそう。次回は、この平和な今に至るまでの、夫婦のすれ違いや夫婦関係構築の歴史を紹介します。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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