「40歳超えても地頭力が上がる人」の"超簡単"習慣 「考えるより、手を動かせ!」思考力を磨く技術

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思考力とは、そもそも既知の情報の組み合わせから生まれるものです。

手持ちの情報や知識がゼロの土壌から、何かがアウトプットできたり、判断を下したりすることなど不可能です。

つまり、既知の情報が豊富な人や、手持ちの情報が有機的に絡み合う知識のゆりかごが充実している人が、思考力を養ううえで優位に立てるのは間違いありません。

だから、記憶力を鍛えると、連動して思考力もアップするわけです。

「手書きの機会」を少しでも取り入れる

「記憶力にせよ思考力にせよ、特別な時間をとって能力を鍛えるなんて無理!」そんな悲鳴も聞こえてきそうですが、ご安心ください。

私が記憶のトレーニングの過程で発見した大原則をお伝えします。

それは1日のうちで手書きの瞬間を増やすということです。

To Doリスト、備忘録、議事録、日記、アイデアメモ、夢や目標、そして覚えたい事柄……。

それぞれについて、私の新刊『まるごと覚えて 頭も良くなる A4・1枚記憶法』で紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

もちろん、ここに挙げたものはすべて、デジタルガジェットやアプリを駆使すれば記録、管理できるでしょう。

でも、だからこそアナログな手段に今一度目を向けてほしいと思います。

また、私はよく「脳内だけでなんでも処理しているのでしょう?」と聞かれることがよくあります。

「池田さんは記憶力がいいから、頭の中だけで論理を組み立てたり、原稿の構成を考えたり、計算していると思っていました」

ありがたいことに、そう捉えてくださる方もいます。

しかし実際は、「手書き」の作業をかなり介入させていることも事実。なぜなら、そのほうが脳が刺激されるせいか、予想外のアイデアに導かれたり、面白い展開になったりすることが多いからです。

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