「ステランティス3姉妹」は何がどう違うのか? ドブロ/リフター/ベルランゴそれぞれの個性

✎ 1〜 ✎ 64 ✎ 65 ✎ 66 ✎ 最新
拡大
縮小

ベルランゴは、ダブルシェブロンのエンブレムから左右に伸びる2本のモール、上下2段のヘッドランプなど、シトロエンらしく個性的な顔つき。ボディサイドでは「C3」などにも使われる「エアバンプ」が目立つ。

ベルランゴが422万7000円~455万4000円。写真はシャインXTRパック(写真:Stellantisジャパン)

ベルランゴは、グレードが多いのも特徴だ。ドレスアップバージョンの「シャインXTRパック」では、フロントバンパーやエアバンプにオレンジの差し色が入り、ホイールはシルバーになって、ぐっと華やかになる。

リフターは、独自の部分が多い。カチっとした顔つき、前後のフェンダーアーチとその間をつなぐサイドシルのプロテクター、前後のアンダーガード風アクセントなど、SUVっぽいたけだけしさがある。

リフターもドブロと同様モノグレードで、標準ボディが436万8000円、ロングが455万円(写真:Stellantisジャパン)

2列シート5人乗りの標準ボディと3列シート7人乗りのロング(ドブロはマキシと呼ぶ)があることは、3車種共通。前者のサイズは、ドブロとベルランゴは共通で全長4405mm×全幅1850mm×全高1850mmだが、リフターは全高が1880mmとなる。タイヤも大径かつワイドで、ここからもSUVテイストが感じられる。

ヨーロッパでも日本でも、3車種のライバルとしてルノー「カングー」は外せないだろう。

最大のライバルとなるカングーはガソリンとディーゼルがあり、395万円~(写真:ルノー・ジャポン)

そのカングー、今年日本で発売した新型では、ブラックバンパーの「クレアティフ」とカラードバンパーの「インテンス」が選べる。ドブロには、カングークレアティフ対抗という役目もあるのではないかと考えている。

インテリアはリフターの差別化が大きい

続いてインテリアに目を移すと、こちらもドブロはシンプルさが際立つ。黒ベースでドアトリムの一部とシートのステッチにブルーが入るぐらいだ。

ドブロのインテリア(写真:Stellantisジャパン)

ベルランゴはシートがブラックとグレーの2トーンになり、境目に白い帯が入るうえに、中間グレードの「シャイン」ではインパネ助手席側に、昔の旅行鞄を思わせるライトグレーのストラップが追加される。

ベルランゴ シャインXTRパックのインテリア(写真:Stellantisジャパン)

ひときわ目立つのがシャインXTRパックで、シートにはオレンジのアクセントラインが入り、インパネやドアトリムにはモスグリーンのパネルが加わって、アウトドアテイストが一気にアップする。キャンプで一番映えるのは、これだろう。

さらに差別化されているのがリフターで、最近のプジョーではお馴染みの小径ステアリングと、奥に置かれたメーターが与えられる。

リフターのインストルメントパネル(写真:Stellantisジャパン)

センターのダイヤル式ATセレクターの脇に、オフロードモードの小さなダイヤルが備わるのも特徴で、このあたりもSUVっぽい。

次ページ同じ1.5Lディーゼルも乗り味はそれぞれ
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT