外資へ転職・大幅年収UPは「無理」と思う人の盲点 エンジニアの「キャリア不満」の解消法とは?

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僕より時間的制約がある中で勉強してスキルアップして行きたかった企業に転職できた人がいるんだから、自分だって限界を決めずにやればできるかもしれないって思えたんです。

そこで行動を起こした結果、自分としてはより満足のいくキャリアを描けるようになりました。

「マネジメント側にいかないと給料が上がらない」

──そもそも、現状のキャリアに対する不満や、将来のキャリアへの不安も、自分の中で制約をもうけているから生じるのかもしれませんね。

そうだと思います。例えば、「将来的にマネジメントを極めようか、一介のエンジニアとして技術を極めてやっていこうか、悩んでいます」という相談がよくあります。

多くの場合、「一介のエンジニアでやっていきたいけど、マネジメント側にいかないと年収が上がらないから、マネジメント側にいくしかないですよね?」って相談者の方は思っているんですよ。

でも、本心ではエンジニアでい続けたいなら、そのまま年収を上げることはできないのか?と考えて、調べてみる。

すると、「外資テックに転職すれば両方の希望がかなう」ということや、日系企業であっても「この会社ならエンジニアのまま給料を上げていけるのか」ということがわかってくると思います。

さらに、そうはいっても英語力が……、技術力が……っていう制約が出てくるなら、じゃあ2年後なり3年後なりに希望の会社に転職できるように、今日からできることは何かを考えて、やれることから始めればいいんです。

目標に向かって行動を起こすだけで、だいぶ現状の不満もやわらぐし、将来の不安も解消されていくはずですよ。

──なるほど。目標を立ててロードマップを引いて歩き出すわけですね。

はい。

あとは、行きたい企業の面接を受けて落とされるのは嫌だから、「しっかり準備が整ったら面接を受けよう」というエンジニアの方も多いのですが、自分が目指すべき先を具体的にイメージするためにも、今は力不足でもいいから行きたい企業の面接はすぐに受けてみたほうがいいです。

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