「自分は運がいい」と思っている人がやっている事 成功者の99%は「正しい時に正しい場所にいる」

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最先端企業に引き抜かれ続けてきた最強のビジネスパーソンである田端信太郎さんが、息子に伝えたいこととは――(写真:@tabataさんのTwitterより)
「99%の『やりたい』ではなく、1%の『やる』が夢を現実にする。未来を生きる君たちには『やる側』でい続けてほしいんだ」。息子たちと走ったアメリカ7000キロのキャンピングカー旅で、父である田端信太郎氏が考えた「自分で人生を選び取るために本当に必要な考え方」とは何か。
リクルート、ライブドア、LINE、ZOZOと大企業から最先端企業に引き抜かれ、個性の強い経営者の横で戦い実績を積んできた最強ビジネスパーソン田端氏が、自分軸、学び、家族や仕事、男論などを「社会人となった息子への手紙」という形で人生哲学を語った(『自分を探すな 世界を見よう 父が息子に伝えたい骨太な人生の歩き方』から一部を抜粋・再構成して紹介します)。

君のヒーローでもあるスティーブ・ジョブズをはじめ、世の中には「成功者」といわれる人がいる。成功するために必要なのは、運か、才能か、努力か。もちろん全部大事だけれど、私は結局のところ、もっとも重要なものは「運」だと思っている。

「運」がなぜもっとも重要なのか

松下電器/パナソニックを一代で作った松下幸之助は、面接で必ず「君は運がいいほうだと思うか?」と聞いていたそうだ。

「自分は運がいい」と確信していれば、どんなことも受け入れて立ち向かう勇気と力が生まれてくる。人から見ると決して恵まれない境遇に生まれた人でも、「生きてるだけで儲けもの!」と思えるくらい前向きな考えができる人を採用したいと思っていたのだろう。

世の中には、運のいい人と運が悪い人がいる。真面目で頭もよくて性格もいい、それなのになぜかずっとくすぶっている人。とくに目立つ才能があるわけでもなく、ニコニコしているだけなのに、なぜかうまくいく人。

世の中には、努力や才能だけでは説明できないことばかりだ。たとえば、勉強が苦手で頭が悪い人であっても、運がよければ成功できる。頭が悪いのであれば、頭がよい人を仲間に引き入れればいいだけだ。でも、「運」だけは他人の力を借りることができない。

私はいわゆる「成功者」といわれるような、大きなことを成し遂げてきた人と一緒に仕事をする機会に恵まれることが多かったのだが、彼らは皆、もれなく強運の持ち主だった。

本人たちにも「自分は運がいい」という自覚があるからか、他の人が躊躇するような場面でも、ひるまず進んでいった。自信を持っているから運がいいのか、運がいいから自信があるのかはわからないが、とにかく運がいいことと、もっと言うと「自分は運がいい」と思い込めることは、自分らしく人生を生きて、楽しむうえで、とても重要な才能なのだ。

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