「格差」と「10代のセックス」の意外な関係

カナダ名門大講師が教える恋愛の経済学

格差が少ないほど、10代の若者が「草食化」するという研究結果があります(写真:わたなべ りょう / Imasia)
もし、恋愛やセックスを経済学的な観点から教えてくれる授業があったら? そして、授業を受けているうちに、自分の恋愛戦略を磨けて、経済学的思考まで身に付いてしまったら? 世界には、そんな授業が本当にありました! 本連載では、カナダの名門大学で実際に行われていた講義を基に上梓された『セックスと恋愛の経済学』の中から、ビジネスパーソンの皆さまに役立つ話題をお届けします。

 

各紙誌で話題となり好評3刷。 婚活で写りのいい写真を使ってはいけない理由、娘の貞操を守るなら男子学生の多い大学に入れるべき理由がわかる!(上の画像をクリックするとAmazonの購入画面にジャンプします)

前回の講義では、男子学生の多い大学と女子学生の多い大学では、どちらの大学のほうが「性の乱れ」が起きやすいかを論じました。たくさんの男子学生の中にいる女子学生のほうが「貞操の危機」を感じそうですが、経済学的に考えるとまったく逆だという話でしたね。女子学生の数が多いとセックスの値打ちが下がり、乱れた性行動につながるということを、「需要と供給のバランス」から説明しました。

さて、今回は、米国の10代が草食化している意外な理由をお話したいと思います。

実は、今日の米国の10代(ティーンエージャー)は、1980年代以降のどの時代と比べても性的な活発度が低くなっています。疾病対策センター(CDC)によると、2010年には性体験のあるティーンエージャーは半数にも及びません(男性42%、女性43%)。わずか22年前には、女性の51%、男性の60%が体験済みだったのにです。

また、彼らは単にセックスをほかの性行為(オーラル・セックスなど)によって代替しているのでもありません。15歳から17歳までの男性の46%、女性の49%は、まったく性体験がないのです。

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