ZR-V対クロストレック、ホンダ&スバルSUV対決 都会派か、アウトドア派か、好みがわかれる2台

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フロントフェイス
クロストレックのフロントフェイス(写真:SUBARU)

新型の外観は、先代モデルのイメージを踏襲しながらも、よりアクティブ感を増した印象だ。とくに立体感を増した前後フェンダー、細くシャープになったLEDヘッドライト、大型のフロントグリルなどにより、軽快かつ精悍なイメージを醸し出す。

パワートレーンには、これも先述のとおり、2.0L・水平対向4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド、e-BOXERのみを設定。先代には、1.6Lガソリン車もあったが、新型は未設定だ。ラインナップには、ベースグレードの「ツーリング」と上級グレードの「リミテッド」があり、いずれにも駆動方式に2WD(FF)と4WDを用意する。

ホンダ「ZR-V」のプロフィール

リヤビュー
ZR-Vのリヤビュー(写真:本田技研工業)

対するZR-Vは、これも先で紹介したとおり、北米ですでに発売されているHR-Vの国内仕様版として登場する。縦基調のバーチカルグリルや、横長でシャープな形状のLEDヘッドライトなどによるフェイスデザインが個性的だ。また、ボリューム感と滑らかさを両立したボディラインなどにより、都会的な雰囲気とSUV的なワイルドさも併せ持つ。ちなみにホンダ製SUVのなかで、ZR-Vの車格は、コンパクトサイズの「ヴェゼル」とミドルサイズの「CR-V(シーアールブイ)」との中間的大きさとなるが、CR-Vは2022年で生産終了。現時点(2023年1月現在)では、ZR-VがホンダSUVにおける最上位モデルとなる。

ラインナップには、2.0L・直列4気筒エンジンと独自の2モーターシステムを採用した「e:HEV」を搭載するハイブリッド車、それに1.5L・4気筒VTECターボを搭載したガソリン車を用意。グレード展開は、ベースグレード「X」と上級グレード「Z」をハイブリッド車とガソリン車の両方に用意し、いずれにも2WD(FF)と4WDを設定する。

2台のボディサイズを比較

サイドビュー
クロストレックのサイドビュー(写真:SUBARU)

両モデルのボディサイズは、クロストレックが、全長4480mm×全幅1800mm×全高1575mmで、車格的には先代XV(全長4485mm×全幅1800mm×全高1550mm)とほぼ変わらない。対するZR-Vは、全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mm。全体的にZR-Vのほうが車体は大きめだ。

18インチアルミホイール
ZR-Vに装着されているベルリナブラック+切削仕様の18インチアルミホイール(写真:本田技研工業)

外装関連では、クロストレックのリミテッドには18インチ、ツーリングには17インチのホイールを設定。対するZR-Vは、全車18インチを用意する。さらにクロストレックのオプションには、ルーフレールを設定するがZR-Vにはない。大きな荷物を屋根に搭載できるルーフキャリアなどを設置できる装備を備える点で、クロストレックのほうがよりアウトドアを意識した演出をしているといえる。

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