ZR-V対クロストレック、ホンダ&スバルSUV対決 都会派か、アウトドア派か、好みがわかれる2台

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走行イメージ
ZR-Vの走行イメージ(写真:本田技研工業)

なお、両モデルが搭載するパワートレーンのスペックは、ZR-Vのエンジンが最高出力141ps/6000rpm、最大トルク18.6kgf-m/4500rpm。駆動用モーターは最高出力184ps/5000~6000rpm、最大トルク32.1kgf-m/0~2000rpmを発揮する。対するクロストレックでは、エンジンが最高出力145ps/6000rpm、最大トルク19.2kgf-m/4000rpmで、モーターは最高出力13.6ps、最大トルク6.6kgf-mだ。

クロストレックのモーターは、あくまでエンジンのアシストが主なので、ZR-V e:HEVが搭載するモーターよりも小型で出力も小さい。モーターとエンジンの両方を駆動に使うZR-V e:HEVと、つねにエンジンが主役のクロストレックでは、搭載するパワーユニットのスペックにも、それぞれの個性が感じられる。ちなみに燃費は、クロストレックがWLTCモード値15.8~16.4km/Lなのに対し、ZR-V e:HEVはWLTCモード値21.5~22.1km/L。モーターで走行するシーンがより多いZR-Vのハイブリッド車のほうが燃費性能に優れているといえる。なお、ZR-Vのガソリン車は、WLTCモード値13.9~14.6km/L。クロストレックにやや劣る程度で、燃費性能自体はさほど悪くない。

ドライブモードや4WDの違いについて

SI-DRIVE
SI-DRIVEのスイッチ(写真:SUBARU)

両モデルは、路面状況や好みなどに応じて選択できるドライブモードも設定する。クロストレックに採用されている「SI-DRIVE(エスアイ・ドライブ)」は、燃費に配慮した「インテリジェントモード(I)」と、気持ちよい加速レスポンスで力強い走りが味わえる「スポーツモード(S)」を選択可能。ステアリングから手を離さずにMT感覚のシフト操作ができるパドルシフトも装備することで、ワインディングなどでも自在な走りが楽しめる。

ドライブモード操作スイッチ
ZR-Vのドライブモードを操作するスイッチ(写真:本田技研工業)

対するZR-V e:HEVは、4つのドライブモードを用意する。すべてのシーンでリニアかつ軽快な走りを実現する「NORMAL(ノーマル)モード」、ワインディングが楽しい「SPORT(スポーツ)モード」、エコドライブをアシストする「ECON(イーコン)モード」、雪上でもスムーズな加速や減速、旋回が可能な「SNOW(スノー)モード」を設定する。

メタル製パドル
質感の高いメタル製パドル(写真:本田技研工業)

また、e:HEV車には、アクセルオフ時の回生ブレーキの強さを4段階で調節し、速度コントロールが可能な「減速セレクター」も装備する。ステアリング左右にあるパドルシフト型のセレクターは、メタル製で質感も高く、こちらも手をステアリングから離さずに操作が可能。スポーティな走りをしたいときなどに便利だ。

次ページ今どきの電制シフトのZR-Vと従来どおりのクロストレック
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