家の片づけ、ものが詰まった収納整理がポイント 見えない場所にしまっているのは必要ないから

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リビングルームはほぼすべての家にある部屋だ。独立したリビングがある家なら、おそらくそこが家の中でもっともフォーマルな場所になっているだろう。他の場所とは切り離され、家族が集まるだけでなく、ゲストをもてなす場所でもある。リビングは、住む人にとっては自慢の場所だ。

ここで、ミニマリスト的大改造の前提となる、大切なことを伝えておきたい。それは、理想の家の全体像を思い描くのはもちろん、それぞれの部屋ごとに明確な目的を決めておくということだ。リビングとファミリールームも例外ではない。

部屋にあるものを手に取って、いるかいらないか判断するときは、その部屋の目的を念頭に置いて決める必要がある。その部屋の目的に合わないものであれば、それが何であれ、処分対象の候補になる。目的にかなうのであれば、それがすなわち実用的だということだ。

たとえば、現状のリビングルームの問題がフォーマルすぎることだと気づいたとしよう。居心地があまりよくないので、家族がほとんど寄りつかない。この問題を解決するためには、空間を息苦しくしているアイテムを取り除く。

目に入ると落ち着かない気分になるものは?

たとえば10人が座れるソファがあるが、そんなにお客を呼ぶことはないというのなら、それが処分の対象になる。ソファをなくせば、家族がもっと近くで親密な会話ができるようになる。あるいは、ファミリールームに置いたリクライニングチェアがあなたのお気に入りの場所かもしれない。そこに座り、あたりを見まわしてみよう。

そこにあるもののうち、落ち着いた気分にさせてくれるものは何だろう?
反対に目に入ると落ち着かない気分になるものは? もしかしたら、子どもが遊ばなくなったおもちゃは処分したほうがいいのかもしれない。そうすれば、今のお気に入りのおもちゃで遊ぶ場所を増やすことができる。あるいは、自分や家族が電子機器ばかり見ているのが問題だと感じているのかもしれない。もしそうなら、部屋からテレビやゲーム機を取り除くという方法がある。

リビングやファミリールームは家族みんなが使う場所なので、もちろんあなたの独断で決めてはいけない。何を残し、何を手放すかについては、家族の意見も聞く必要がある。それらの部屋をミニマル化する戦略について、家族みんなで話し合うことが大切だ。

一緒にいらないものを処分し、一緒にすっきりした空間を楽しむ。こうすれば自宅のミニマリスト的大改造が、完璧なファミリープロジェクトになるだろう。みんなが賛成し、みんなで成功を祝うプロジェクトだ。

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