驚愕!大名が建てた「食べられる城」とは?

植物を戦いに利用した武士の知恵

加藤清正が築城した熊本城は、「食べられる城」だった!?(写真:kazukiatuko / Imasia)
戦国武将にとって、植物は、ただ鑑賞したり、愛でたりするだけのものではなかった。植物は食糧や薬剤にもなり、木材にもなり、時には武器にもなった。
たとえば、日本の城にはよく松が植えられていて、美しい景観を造り出している。だが、この松とて単なる飾りではない。実は、松には優れた実用性があったのである。
今回は、新刊『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか』を上梓した稲垣栄洋氏に、武将たちがいかに植物を巧みに利用してきたかを解説していただいた。

 

戦国の世から江戸時代における、植物と武士の知られざる関係を描いた、これまでにない驚きの日本史!

美しい天守閣を持つ日本の城には、多くの工夫が凝らされている。特に、植物の使い方は絶妙である。

その代表が、多くの城に植えられている松だ。凛と立つ天守閣に、豪快な枝ぶりの松の木は実によく似合う。

松は常緑樹で、冬でも青々と葉を茂らせている。その強靭な生命力が縁起がいいとされ、好んで城に植えられた。「松竹梅」「松に鶴」と言われるように、最高の縁起物として尊ばれてきたのだ。

また、松は常緑樹といっても、葉がまったく落ちないわけではない。いっぺんに落ちないだけで、少しずつ順繰りに葉を落としているのである。落ちた葉を見てみると、2本ひと組となっている。これが「夫婦和合」のシンボルとされたのだ。

とにかく、めでたいことこの上ない松なのだが、松は実用的な植物としても大いに利用されたのである。

城では、敵が攻めてきたときには籠城戦となる。敵に補給路は絶たれてしまうから、城の中には、つねに食糧や飲料を備えておかなければならない。だから城主は城の中に井戸を掘り、十分な食糧を蓄えた。

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