いよいよ春になり、卒業式のシーズンとなってきた。大学、短大、高等専門学校(高専)、専門学校、高校などの卒業生は4月から社会人という人も少なくないだろう。ただ、夢を持って社会に出てもその一定数は数年内に最初の職場を去るのが現実だ。
膨大な候補から絞り込もう
では、新卒学生にとって働きやすい職場を探すにはどうすればよいのだろうか。もちろん1社ずつ細かく見ていくのが理想だか、それでは時間がいくらあっても足りない。そこで、重要なのは膨大に存在する会社から候補を絞ることだ。たとえば、働きやすい職場の特徴の一つである「入社した社員の多くが辞めずに働いている会社」を探し、そこから詳細に調べていけば、自分にあった会社を見つけるために必要な時間は大幅に減る。
ここで、よく使われるのが、新卒者が3年後にどれだけ在籍しているかを見る「新卒3年後定着率」だ。定着率が高い会社を「ホワイト企業」と呼ぶこともある。
東洋経済CSR調査では、学歴にかかわらずすべての2011年4月の新入社員が3年後の2014年4月に何人在籍しているかを聞き取りで調べている(一部前年度になっている場合あり)。『CSR企業総覧』2015年版掲載1305社のうち、男女それぞれの人数を回答している822社のデータを使い定着率の高い会社を「新入社員に優しいホワイト企業」とし、ランキングと業種別集計を作成した。
まず、822社の中から3人以上入社した会社を対象に、定着率のランキングをご紹介する。トップは3年間誰も辞めていない定着率100%の会社が116社。2011年4月の入社者が多い順に表示した。
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