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遠距離介護でも安心、DIYで「スマート見守り」 高齢者の見守りに、最新家電を手軽に活用

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高齢の肉親が転倒していないか、熱中症になっていないか、心配はつきない。認知症になればなおさらだ。そんなとき、役に立つのがネットワークカメラやスマートディスプレイなどの最新家電。ITを活用すれば自分で簡単に見守り体制を構築できる。

家のミニチュアとスマートホーム端末
(写真:しいにゃ / PIXTA)

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熱中症にならないようエアコンをつけて──。

夏になるとこんな電話を実家の親に何度もかけたという人もいるだろう。冬には高齢者の転倒やヒートショックも増え、認知機能が低下すれば火事や悪質な訪問販売など心配も尽きない。

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週刊東洋経済 2022年12月3日号(11月28日発売)は「認知症 全対策」を特集。介護から予防、費用、相続まで認知症のあらゆる対策を網羅する。

そんなとき「ITを活用した見守り」という選択肢があることを知ってほしい。実家をスマートホーム化することで、遠方の自宅からでも安否確認やサポートを行い、認知症になってもなるべくストレスなく安全に生活してもらえる。

例えば、転倒した親が動けなくなったことを早期に発見する、食後の服薬など日課を音声でリマインドする、暑い日にはエアコンを自動・遠隔で稼働させる、スマホで来客に応対するなど、さまざまなサポートが可能だ。

まずはネット環境

まず必要なのはネット環境だ。月額3000円程度のポケット型Wi-Fiなら手軽に導入できる。

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