くりぃむ有田哲平がYouTubeで見つけた「新境地」 プロレスで登録者数17万人は「とんでもない数」

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有田さんのプロレストークでますますファンになる人も多い。筆者もその一人(撮影:尾形文繁)

有田:さっきも少し言いましたが、「プロレスに行くようになった」「紹介していた選手を好きになった」など、視聴者が興味を持ってくれたときはうれしいです。YouTubeを見てから、すぐに(話題に上がった)プロレスの動画を見に行く人も多いですね。会場に足を運ぶにしても、動画を見るにしても、経済効果になっているかわかりませんが、チャンネルを通じてつながりができていくのは何よりだなと思います。

「ただのファン」の立ち位置だからできること

──一方で、大変なのはどんなところですか?

有田:僕はゴルフが大好きなんですが、いまだかつてゴルフの仕事をしたことがなくて。仕事になると、自分の興味だけでは済まなくなってしまいますよね。プロレスもそうで、僕は解説者みたいな雰囲気を出していますけど、ただのファンなんです。知らない団体、あまり情報を追っていない団体のことも勉強し始めると、「仕事だから仕方なく見ている」「好きだからプロレス見ているはずなのに、何をやっているんだろう」となってしまう。

子どものころに、プロレスファンが「長州力はすごい!」「タイガーマスクの試合マジ面白い!」と語っていたような番組にしたいのですが、線引きが難しいですね。そこが大変っちゃ大変かもしれないですけど、僕はプロレス記者でも解説者でも、団体側の人間でもないので、ゆるめにやらせてもらっています。

──今後、チャンネルとして目指したいことは何でしょう?

有田:東京スポーツ新聞社制定の「プロレス大賞」で何らかの賞をいただくこと。(アメリカプロレス団体WWEが主催する)レッスルマニアの会場から配信すること。そして、アントニオ猪木さんの引退試合で東京ドームに7万人、新日本プロレス対UWFインターナショナルの対抗戦に6万7000人が入ったように、お客さんが集まって熱気あふれる会場になるお手伝いができればと思っています。

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