「副業がうまくいかない」と悩む人に伝えたい盲点 あなたは大丈夫!同僚の人事部へのタレコミ

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第二の本業というと、会社の仕事と分けて考えがちですが、実は両者はつながっているのです。会社員の仕事と「第二の本業」はその人を通してつながっていて、右手が回ったら左手も回る、左手が回れば右手も回るという相互の関係があるのです。

私はこれをピンク・レディーの大ヒット曲「UFO」の振付になぞらえて「ピンク・レディー効果」と呼んでいます。

会社の仕事の調子がよくなると、第二の本業もやりやすくなるし、第二の本業が育ってくると会社の仕事の質も向上します。つまりシナジー効果があるのです。

本当に怖い!同僚のタレコミ

最近は働き方改革やコロナ禍への対応もあって、副業禁止の緩和や兼業を認める会社が増えています。ただし、それはあくまで「本業をきちんとやっているかぎりは」という条件つきだと考えておくべきでしょう。念頭におくべきは、次の2つです。

①会社の仕事をないがしろにしないこと。
②上司や同僚と良い関係を築くこと。

この2つを押さえておけば、副業の問題はそれほどややこしくなりません。

時間中にサボって仕事と関係のないことをする、業務上の情報を持ち出すなどの迷惑行為は論外です。何か問題があると考えれば、会社はもちろん黙っていません。

もう1つ大事なのは、上司や同僚との人間関係を良好にしておくことです。

私はかつて『経理部は見ている。』という本を書いたのですが、各会社の経理担当者に取材すると、「社員の不正を発見するのは、同僚からの告発がきっかけになることが多い」と口を揃えて話していました。たとえ何もやましいことがなくても、人事部に「あいつは就業規則に違反しているかも」などと連絡されたら、呼び出されて事情を聞かれたり、何かしら面倒なことになるかもしれません。

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