「組織のトップ」はSNSをやるのがいい今どき事情 「企業の公式Twitter」でバズがどうも難しい訳

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もし私がコンサルで入るなら、社長さんや広報の方にSNSをやってもらい、公式アカウントにフォロワーを流してもらいますね。ちゃんとキャラクターを感じる人がいたほうが、公式アカウントの認知は広まります。

実際、私自身SNSの運用代行やコンサルをする中で、最近最も相談が多いのは経営者さんのSNSの運用についてです。

日々忙しいので、SNSはあまりやりたくないけれど、時代の流れもあるし、やっぱりやらないといけないのかな?といった感じです。そんなご相談を受けたときは、「ぜひやりましょう。経営者様のSNSには可能性が満ちあふれていますよ!」と言います。

私の考えとしては、経営者、全員、SNSやって! です。

今やSNSは経営者にとっての名刺がわりになるものです。やっていないと損です。とくに、私は経営者が選ぶSNSとしてTwitterをおすすめしています。最大140字の言葉で表現するだけの簡単で、忙しい経営者にもピッタリ!

Twitter上を見ても「〇〇社長」として、発信をしている人が増えていますよね。有名な商品を取り扱う誰もが知る社長、面白いつぶやきをする社長など、Twitterを駆使するのは当たり前という状況に近づいてきています。始めるなら今です!

SNSを上手に使う政治家はまだまだ少ない

トップが発信する、ということでは政治家の方たちもSNSを使っている方が増えましたね。先日の参議院選でもSNSを使ったより激しいやりとりが行われていたのは記憶に新しいところです。

ある党はTikTokを駆使し、日本を代表する党はTwitterでの活発な発言。もちろん、いろんな情報が飛び交うので正しい情報を選ぶための注意は必要ではありますが、街頭演説だけでなく、SNSで候補者の主張がわかることは悪いことではありません。

ただSNSのプロとしてこの戦いを見ながら感じたことは、「まだまだSNSを上手に使っている人は少ないなあ」ということです。

「この人は今まで何をした人?」「どんな実績があるの?」そんなところを発信してほしいものですが、意見や主張ばかりで言葉が宙に浮いている人も多々見かけました。

また、Twitterを子どものけんかのようなレスバトルの場に使ってしまって、逆に信用を無くしている人も。

そして何よりもがっかりしたのは、「選挙の間だけSNSを頑張っている人」です。これこそ単なる「票集め」だったんだと捉えられてしまい、今後の信頼に欠ける行為だと思います。

そこで、トップの正しいSNSの使い方を4つにまとめてご提案したいと思います。

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