【産業天気図・外食】市場は縮小、店舗は過剰。05年度は悪化方向で『雨』続く

少子高齢化で日本人の総食事回数が減っている。個人所得減少、異常気象で客足が鈍るなど、いい話がない。デパ地下総菜や持ち帰り弁当といった中食(なかしょく)の増長も頭痛の種だ。
 市場は縮小、店舗は過剰。「既存店マイナスでも新店効果で増収増益」という成長シナリオは、ほころびつつある。破竹の勢いだった幸楽苑やカッパ・クリエイトの一転減額がそれを象徴する。
 対抗策として、大手はM&Aに走っている。多業態からなる集団を形成することで、天候変動や食の安全問題に耐えうる体力をつけようという目論見だ。レインズのam/pmと成城石井買収、ゼンショーのなか卯株取得に続き、すかいらーくや吉野家の動静が気になるところだ。居酒屋も再編前夜で、既存店経営が厳しいワタミや大庄が台風の目となろう。中食を巻き込んだ地殻変動が起きそうだ。
 米国産ビーフの輸入解禁も焦点。吉野家、松屋フーズ、安楽亭、焼肉屋さかいなど牛肉系に特需の期待が。カフェとハンバーガーは復調。スターバックスが底入れ、マクドナルドも既存店がプラス転換し、かつての価格政策混乱による低迷から抜け出た。
【高橋由里記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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