「大木優紀・元アナ」40歳でベンチャー転職の決断 周囲は驚いた一方で、「不安はなかった」と言う

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令和トラベルを創業した篠塚孝哉のnote。そこには、「コロナ禍で旅行業界に大きなリセットがかかった今だからこそ、海外旅行のビジネスでチャレンジがしたい」という熱い思いがつづられていて。

海外旅行の計画にかかる手間を省きながらも、旅のワクワクを提供するサービス、そして苦境に置かれている旅行業界であえてチャレンジしようとする姿勢に惹かれて、読み終わる頃には「ここで働きたい!」という強い思いが自分の中に芽生えているのを感じました。

周囲からは「本当に大丈夫なの?」と散々言われましたが、私にとっては運命に導かれるような自然な選択だったので、決断に迷いはなかったんです。

ただ、この転職を周囲に打ち明けたときの反応には、少し驚きました。

「大手からベンチャーに行くの?」「40歳で未経験の仕事を始めるの?」というようなことを言われて、「私の選択は世間ではこういう見られ方をするんだな」と初めて知りましたね。

大木優紀さん
(写真:Woman type)

“無知”だったから、迷わなかった

私は転職活動をしたことがなかったので、そういう“常識”を知らなかったんです。この年齢で新しい世界に飛び込めたのは、転職に関する先入観がなかったからだと思います。

また、私には2人の子どもがいるのですが、私が転職したのは下の子が「小1の壁」を迎えるタイミング。母親としての自分にとっては転職する時期として最適ではなかったかもしれません。

それでも、決断が鈍ることはありませんでした

なぜなら私は、「母や妻としての人生」と「自分の人生」を、別々の車輪で動かしたいと思っていたから。子どもを産んだ直後から、どちらの人生も諦めない“パラレルライフ”を送ろうと決めていたんです。

現在は令和トラベルの広報として、プレスリリースを作成したり、メディア向けに企画を考えたりする仕事をしています。

正直に言って、仕事に慣れるまではものすごく苦労しました。私は旅行業界のことも、テックカンパニーのこともよく知らない状態だったんです。

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