栗山千明「独立」して変わった仕事への向き合い方 「ちゃんとしなきゃをやめて起きたこと」とは?

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クールでシャープな印象が強い栗山さんだが、実はかなりのあがり症だという。

栗山さん:今回のように、前作の撮影を経てすでに出来上がっているチームに入るときは、特に緊張します。でも、曽利監督は衣装合わせのときからたくさん褒めて気持ちを乗せてくださって。

山田くんは本来なら座長としてみんなから大事にされる立場なのに、逆にいつも周りに気を配っていらして、その姿勢が本当にすごいなって。

年は私の方が上ですけど、純粋に尊敬できる方だなと思いました。

そう話してから、栗山さんは自分の考えをまとめるように、こう付け加えた。

栗山さん:プロと呼ばれるには、もちろん技術も大事です。でも、それ以上に大切なのは人柄なのかな、と思いますね。

山田くんや曽利監督のように、周りに気を使い、そこにいる人たちが気持ちよく働ける環境をつくること。

そういうチームワークを高めることができるような人柄も、プロとして長く活躍し続ける人の条件だと思います。
(写真:Woman type)

以前はすごく人見知りで…

栗山さんがそう考えるのも、長い芸能生活の中で感じてきたことが大きく影響している。

栗山さん:10代の頃から仕事をしていますが、以前はすごく人見知りで、現場でも一人でいることが多かったんです。

当時の私からすると、周りはみんな大人。その中でお仕事をさせていただいているので、どうしても「ちゃんとしなきゃ」って構えていたんですよね。

でも、そうすると皆さんとの距離がなかなか縮まらないから、結局ずっと自分が緊張し続けないといけなくなっちゃう。あの頃は、そんな悪循環を抱えていました。

自分に自信がないときほど「ちゃんとしなきゃ」と思いがち。けれど、その生真面目すぎる義務感が、時に足かせになることもある。

栗山さん:なので、ある時から自分から周りに話し掛けるようになりました。そうやって皆さんと交流を持つだけで、だいぶ気が楽になるんですよね。
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