超簡単!毎朝5分で「お宝銘柄」見つける3ポイント 爆成長が期待できる中型株・小型株の探し方

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業績がいいほど株価も上がりやすいわけですから、「前期から今期、今期から来期にかけて売上高、利益が10%以上成長しそうな企業」がウォッチ銘柄候補の最低条件です。

②営業利益率が10%以上で収益力が高い

次に押さえておきたいのが「②営業利益率が10%以上」という収益性の基準です。

優先順位は①で見た成長率のほうが高いのですが、売上高のうち何%が本業で得た利益になるかを示す「営業利益率」はその会社の稼ぐ力を見るうえで非常に重要な数字です。

日本の企業の営業利益率の平均値は3~4%といわれています。そんな中、営業利益率が10%を超えている企業は「何らかの強みを持っている」と考えることができます。

どうして、高い利益率を叩き出せるのかを考えれば、

・提供する商品やサービスの価値が高いと評価されているから。
・競争相手が少なく、オンリーワンの製品を提供しているから。
・コスト管理が徹底されているから。

といった理由が考えられます。むろん、薄利多売による規模の利益を追求することで急成長している企業もないわけではありません。利益率というのは、その企業が属する業種によっても変わってきます。

お宝銘柄にたどりつく近道

しかし、他の企業より優位性があるからこそ高い利益率が維持できているのは確かです。なるべく利益率の高い企業をウォッチ銘柄にすることが、お宝銘柄にたどりつく近道なのです。

③株価の割高・割安指標PERが許容範囲より低い

最後の基準は「PER(株価収益率)」になります。

PER(株価収益率)はすでにご存じの方も多いかもしれませんが、その企業があげる利益から見て株価が割安か割高かを見る株価指標です。

PER(株価収益率)
「株価÷1株益=PER(倍)」

一般的にはPER15倍が基準となり、それ以下になると株価は業績に対して割安、逆に15倍よりも高くなると割高といわれます。

ただし、①の成長率を優先しているとPER15倍を超えてしまう割高な銘柄も数多く出てきてしまいます。

では、現状の利益から見て株価が割高な高PER企業の株がなぜ買われるのでしょうか? それは、その企業の利益が将来、どんどん伸びていくに違いないという投資家の期待値が高いからです。

例えば、PER10倍の株は、利益がこれから先、まったく成長しなければいつまで経ってもPER10倍のままです。

次ページ一方、PER100倍で「超割高」に思える株でも…
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