キヤノンが3期連続増益計画、レンズ交換式カメラは前年並み確保

レンズ交換式カメラは前年並み確保へ

 1月28日、キヤノンは2015年12月期の連結営業利益は前年比4.5%増の3800億円を見込んでいると発表した。2013年10月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 28日 ロイター] - キヤノン<7751.T>は28日、2015年12月期の連結営業利益は前年比4.5%増の3800億円を見込んでいると発表した。年前半は厳しい状況が続くとみているが、後半からは回復に転じると予想。

円安も追い風となり、3期連続の増益をめざす。

会社計画はトムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト19人の予測平均値4057億円をやや下回っている。

<新製品でテコ入れ>

同社は事業計画の前提となる世界経済について、米国は堅調に推移するとみているが、欧州は引き続き低成長にとどまると予想。日本も緩やかな成長にとどまると見込んでいる。

こうしたなか、コンパクトカメラは市場規模は前年比21%減の3300万台と、さらに縮小すると想定。レンズ交換式カメラの市場規模も1430万台と、前年比18%減と大きく落ち込んだ前年(1440万台)にわずかに届かないとみている。

今期の販売計画は市場環境よりもやや強めに設定した。新製品を投入することで、コンパクトカメラは780万台(前年は903万台)と市場の落ち込み幅よりも小さい前年比14%減を計画。一方、レンズ交換式カメラは640万台とほぼ前年並み(636万台)の確保をめざす。

会見した田中稔三副社長は「今年は例年より多くの新製品を次々と投入する。特にレンズ交換式カメラは多様化しているニーズを的確に捉えた新製品を昨年以上に投入していくことで、需要の喚起を図っていきたい」と語った。

連結売上高は前年比4.6%増の3兆9000億円を計画している。想定為替レートは、ドル/円が120円(前期106.18円)、ユーロ/円が135円(同140.62円)。ユーロ/円は円高方向に振れるとみているが、ドル/円が大きく円安方向で推移すると予想しており、全体では1671億円の増収要因になると試算している。

<前期は減収増益>

2014年12月期連結決算は、売上高は前年比0.1%減の3兆7273億円、営業利益は同7.8%増の3635億円と、減収増益となった。売り上げ面では、複写機やレーザープリンターなどのオフィス部門や露光装置は堅調に推移したものの、カメラなどのイメージングシステム部門が足を引っ張った。

為替の影響は、ドル/円、ユーロ/円ともに円安が進んだことで、売上高で2163億円、営業利益で655億円のプラス要因となった。

(志田義寧)

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