コロナで「売れた」「売れなくなった」商品トップ30 3月のまん防解除を見据え、需要に変化も

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「コロナ慣れ」で社会全体に楽観ムードが広がりつつあるとはいえ、まだまだ電車内などでの咳やくしゃみが、深刻なトラブルに発展しかねないインシデントであることに違いはない。幸いにもコロナ元年の2020年、2021年、そして今年と、3年連続で花粉の飛散量はさほど多くない。ヒノキの花粉が空前の飛散量となった2018年並みであったなら、至る所でトラブルが起きていたかもしれない。とくに今年は例年に比べて2月の気温が低く、スギ花粉の飛散が本格化したのは3月も半ば近くになってからだった。

下位を花粉症対策品が独占

その影響はランキングにしっかり現れている。2月21日週の全品目の下位ランキングでは、1位が鼻炎治療薬(前年比30.1%)、2位が目薬(前年比45.4%)、3位がアレルギー用薬(70.9%)と、3位までを花粉症対策品が独占した。

2019年比でも鼻炎治療薬は40.2%、目薬は54.6%、アレルギー用薬は83.0%という結果だった。

4位以下を見ると、園芸用品、殺虫剤、日焼け止めなど、気温の上昇とともに需要が増える製品が軒並み低調だった。

3月21日のまん防解除によって、楽観と警戒の天秤は確実に楽観の側に傾いた。3月のデータにはその影響が確実に現れるはずだ。

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