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日の丸テレビ敗戦が示す教訓 デジタル化の波に沈む

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国内生産は消滅、市場での存在感も失ったテレビが示唆することは。

2010年ごろには各社が3Dテレビを投入。復権を目指したがかなわず(撮影:梅谷秀司)

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かつては3Dテレビも開発

日本の製造業、日本経済の凋落の象徴といえば、電機大手であり、製品としてはテレビといっても異論は少ないだろう。

昨年9月、かつてテレビ生産で東洋一とうたわれた東芝の深谷事業所(埼玉)が閉鎖された。もっとも生産は2012年に終了済み。テレビの国内生産は、12年に日立製作所、18年にシャープ、21年にはパナソニックが撤退している。

国内生産終了にとどまらずテレビ事業から撤退した企業も多い。東芝は17年に中国企業へ売却、日立は18年に終了。三菱電機は昨年撤退を発表している。世界的に気を吐いているのはソニーだけ。そのソニーも長く事業赤字に苦しんだ。近年は黒字化したが、国内生産は1カ所しか残していない。

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