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生き残りへ待ったなし ゼネコン「次の一手」 再エネ、リニューアル、脱請負

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新築工事減少が想定される中、ゼネコン各社は新領域開拓に注力する。

清水建設が建造中のSEP船。2021年11月撮影(写真:清水建設)

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「ゼネコンは『請け負け』の業界」。ゼネコン関係者に浸透している言葉だ。競争激化を背景に低採算工事を請けざるをえない局面がここ数年、ますます増えている。

江戸時代や明治時代に創業した老舗を中心に、ゼネコンが日本全土のインフラ構築を担ってきたことは事実だ。しかし、今後は少子高齢化などを背景に新築工事が減少する時代に入る。これまでのように待ちの姿勢で工事を請け負うのでなく、戦略的に成長領域を見極めていかなければ、やがて行き詰まる。

ゼネコン各社は新たな収益源を求めて新領域の開拓に力を注いでいる。

その筆頭が、再生可能エネルギーに関わる事業だ。スーパーゼネコンの一角、清水建設は洋上風力発電の受注強化を図る。同社の井上和幸社長は「超大型の洋上風力発電所の建設に対応できる、世界最大級の能力を持ったSEP船(自己昇降式作業台船)を2022年10月の完成に向けて建造している」と語る。

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