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東急世田谷線の人気者、「招き猫電車」の秘密 「路面電車」だからこそできる大胆ラッピング

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東急世田谷線の人気者「幸福の招き猫電車」。2017年9月登場時の姿(撮影:尾形文繁)

東京都内を走る「路面電車」の1つ、東急電鉄世田谷線。その名の通り東京都世田谷区の東側、三軒茶屋から下高井戸まで約5kmを結ぶ路線だ。それぞれ色の違うカラフルな10本の電車が走る同線でひときわ人気を集めるのが「幸福の招き猫電車」。沿線にある豪徳寺が「招き猫発祥の地」とされることにちなんだラッピング電車だ。

世田谷線は路面電車とはいうものの、車と並んで道路上を走る区間はない。だが、招き猫電車にとっては同線が「軌道線」、つまり路面電車の扱いであることに大きな意味があるのだ。

外も中も「招き猫」たくさん

「猫の電車が来た!」と歓声を上げる子どもたち、スマートフォンのカメラを向ける若い女性……。どことなくのんびりしたムードが漂う世田谷線の駅は、招き猫電車が姿を現すといっそう和やかな雰囲気に包まれる。一時期多かった外国人観光客の姿はコロナ禍の影響で見られなくなってしまったものの、地域住民や沿線散策に訪れる人々の人気の的だ。

白い車体の正面にはつぶらな目と口、側面にはたくさんの招き猫。外観だけでなく車内にも楽しい仕掛けがある。目立つのは、赤い耳と手をかたどった「招き猫型」の吊り手。床にも猫の足跡が描かれている。

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