ソニー「aibo」開発陣が作ったEVの野望 スマホからモビリティにシフト

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小
ソニーがCESでお披露目したのはモビリティだった(記者撮影)

特集「躍動!これが注目テックだ」の他の記事を読む

1月7日から10日(現地時間)まで米国ラスベガスで開催された世界最大のデジタル技術の見本市「CES2020」。世界中の企業が次世代の新製品やコンセプトを披露する中、大きな注目を集めたのが開幕前日の6日に行われたソニーの発表だ。

国内外の記者がソニーのブースに多数集まる中、静かに舞台に滑り込んできたのは近未来デザインの電気自動車(EV)。電機大手のソニーが初めて作ったコンセプトカー「VISION-S」(ビジョンエス)だ。

マグナやボッシュなど10社と協力

このコンセプトカーは4人乗りのスポーツカータイプのセダン。車体はカナダの大手自動車部品会社マグナ・インターナショナルの子会社が組み立てたほか、ボッシュやコンチネンタル、ZFなどのドイツ自動車部品メーカー、さらにエヌビディア、クアルコムなどの半導体メーカーなど10社から協力を得て作り上げた。現在は各国の安全基準を満たしていないが、走行性能には問題がないとしている。

現地で記者会見したソニーの吉田憲一郎社長は「モビリティの進化は自動車に新たな定義をもたらす。すなわち新しいエンターテインメント空間だ。自動車を進化させ、安心・安全、快適さやエンターテインメントを追求する取り組みを『VISION-S』と名付ける。それを形にした」と自信に満ちあふれていた。

関連記事
トピックボードAD
トレンドライブラリーAD
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
東洋経済オンライン有料会員のご案内