多様な社会への道が開けた 作家 堺屋太一

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確かにそのとおりだが、「個人の意思」なるものが社会的な雰囲気に左右されやすいという情報社会の論理が無視されていた。昭和末から平成初めには「ダブルインカム・ノーキッズ」の「子を持たぬ夫婦」が流行化していたのである。

「日本には大量の外国人を流入させた経験がない」という神話も広く信じられている。しかし、日本にも大量の外国人が流入した前例がある。古代の話だけではない。16世紀末から17世紀前半にかけて大量の人々が中国大陸や朝鮮半島から来た。明朝の衰退と満州族清朝の支配を嫌ってのことである。

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