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「大きすぎて潰せない」 楽観しすぎの三菱 日本の企業文化は変わっているのか(2)

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三菱自動車の燃費偽装問題は、三菱グループ全体の問題に拡大するだろう。東京地検特捜部も介入する可能性が出てきた(撮影:今井康一)

三菱自動車の燃費偽装問題は、一企業の問題にとどまらず、日本の自動車産業全体の信頼問題に発展しかねないという危機意識が政府内で広がっている。それだから、不正が行われたとされる車種の燃費測定試験を国が始めた。〈三菱自動車の燃費偽装問題で、国土交通省は2日、データの不正操作があった軽自動車4車種の燃費を測り直すための試験を始めた。結果は6月中に公表する。/この日は埼玉県熊谷市にある審査機関「自動車技術総合機構」の自動車試験場で、「eKワゴン」と「eKスペース」の最新モデルの試験を実施。全長1350メートルのテストコースを実際に走らせ、タイヤと路面の摩擦による抵抗や空気抵抗の値を測った。最終的にローラー台の上で車を走らせ、燃費を算出する際に、この抵抗値を使う。/抵抗値は本来、メーカーが測定して機構に提出する。ただ、今回の燃費偽装では抵抗値自体が不正操作されていたため、三菱自の車両について機構自らが測り直す異例の対応がとられた。機構の担当者は「メーカーのデータを信頼していたが、不正があった以上、どういう確認の仕方をすべきか国交省とともに考えたい」と話した。〉(5月2日「朝日新聞」朝刊)

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