【産業天気図・情報通信】ドコモ、KDDIは携帯通信収入が減少、ソフトバンク独走許す

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 一方、ソフトバンクは移動体での躍進が止まらない。6月発売した米アップル社のアイフォーン4を武器に顧客獲得や顧客当たり収入の増加が好調。古い第二世代の通信サービスが前期末で終了したことに伴い、関連設備の減価償却費がなくなったことも押し上げ要因となっている。

10年4~9月期実績は売上高1兆4650億円(前年同期比8.6%増)、営業利益3155億円(同36.8%増)で、会社がコミットメントしている営業利益5000億円に対する進捗は、すでに63%に達している。下期は商戦期を中心に販売促進費を厚めに投入する見通しだが、会社計画は大幅上振れが確実だ。

2011年4~9月期以降もアイフォーン、アイパッドの独占販売が続くことなどを前提に好調が続く見通し。ただ、目下の好調はアイフォーンへの依存度が高いだけに、短期間のうちに空模様が大きく変わることもありうる。
(桑原 幸作=東洋経済オンライン)

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