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ANA 日本一では足りない 世界への果てなき渇き 総点検! 日系エアラインが生き残る道

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輸送規模で日本航空(JAL)をしのぎ今や日本一の全日本空輸(ANA。→関連記事図へ)。そのANAが今年1月に発表した壮大な長期戦略構想は、社内外で大きな反響を呼んだ。

この長期戦略を提案したのは、今年4月にANAホールディングスの社長に就任した片野坂真哉氏。入社したての1979年当時、社内報に「将来のANAはいつか宇宙を飛んでいたい」と書いたほどの野心家だ。当時まだ国際線にさえ進出していなかったにもかかわらず、である。

今回の長期戦略でも、社内向けに配られた冊子の裏表紙に「次は宇宙へ」と記した。「本当に宇宙が事業計画に入っているわけではない」。片野坂社長はそう笑いつつも、「10年後をビッグにイマジンしてみようと思った」と真顔で話す。

この長期戦略、どれほど「ビッグ」なのか。中身を見てみよう。

照準は今から10年後の2025年度。目標とする営業収益は2兆5000億円(14年度は1兆7134億円)。再編が進んだ現在の欧州フルサービスキャリアー(FSC)に匹敵する規模だ。営業利益は2000億円(同915億円)まで伸ばす。カギとなるのは国際線の成長だ。現在、航空事業の内訳は売上高で国際線が4割だが、25年度には6割弱にまで拡大させ、国内線と国際線の比率が初めて逆転する。

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