スバル「新型レガシィ」はどこまで進化したか 一回り大きくなった6代目を徹底検証!

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運転がうまくないとツラいかも…

運転技術に長けた人ならカーブなどでもうまく走れるだろうが、ごく普通の人が乗ったら、フラついてしまい、同乗者にとってはあまり快適ではないように感じられたからだ。開発関係者にもその点を伝えたところ、彼らとしては、安心して乗れることと運転する楽しさの妥協点を探ったようではあったが…。

走りの「高級感」については、何とも申し上げにくい。ややロードノイズは大きめで、エンジンを高回転まで回したときにCVTが発する音が大きいこと以外は、概ね静粛性は高い。そして、前述のように乗り心地も悪くないし、室内空間も十分に広い。それで高級かというと、そんなに簡単な話ではないように思う。

はたして6代目レガシィは、日本市場でどのように受け入れられるのだろうか?むろん大きいサイズが好きという人もいるだろうが、道が狭い日本においては多くのにとって持て余すサイズである。そもそも、このクラスのセダンやワゴンの国内における市場希望は非常に小さい。スバルにとっても、レガシィという確立されたブランドを日本から外すなどという選択肢はなかっただろうし、どうせ出すなら存在意義のあるものをと考えて、このようなクルマにしたに違いない。

内容のわりに価格は安いし、スタイリングもよくなったが、やっぱりサイズは大きい。はたしてそんな新型レガシィを必要とする日本人が、どのくらいいるのだろうか?日本における販売動向が、非常に興味深いところである。

(撮影=今井 康一)

岡本 幸一郎 モータージャーナリスト

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おかもと こういちろう / Koichiro Okamoto

1968年、富山県生まれ。大学卒業後、自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の編集記者を経て、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。軽自動車から高級輸入車まで、国内外のカテゴリーを問わず幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでも25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに有益な情報を発信することを身上としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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