本の読み方ひとつで、子どもは変わる!

菅谷明子さんに聞く「読み方」「学び方」

 グローバル時代、子どもの教育は今のままでいいのか? そんな不安を抱く親たちの心に響く言葉をくれるのが、米国在住のジャーナリスト・菅谷明子さんだ。北米在住通算約17年の菅谷さんは、グローバル社会で重視されていながら、日本人には足りていないと感じられる4つの資質をズバリと指摘。家庭での読書体験やメディアとの接触を通して、これらの資質を磨くことはできるとアドバイスする。
(この記事は、外交官やジャーナリストなど、多様な経歴のママで構成されるグローバルママネットワーク(GMN)が開いたイベントの講演録です)
菅谷明子さん

私たちグローバルママネットワークでは日頃、「考える力」を持って世界のどこでも生きていける子どもたちを育てようと呼びかけていますが、そのためにはまず親自身が考える力を持たないといけないと思います。

私も常々、「考える力」の大切さを感じていますが、娘2人が都内の小学校に3週間体験入学した機会を通じて、とりわけその重要性を実感しました。日本の初等教育は、満遍なく基礎知識を身に付けさせたり、規律を守り、相手を思いやる気持ちを大事にするなどといったよい点がたくさんある一方で、「思考力」の育成などは課題だと感じました。

思考力を身に付けるのに格好の素材となるのは、メディアの情報です。私たちは自分で直接体験したこと以外のほとんどのことは、メディアを通じて得た情報を基にして世の中を理解したり、世界観を構築していくだけに、メディアを理解することはとても重要です。6月に来日した際、ハフィントンポストにブログを寄稿しました。「あなたが車を買うとしたら、まずどうやって情報を集めますか」という問いかけから始まる記事です。

テレビのコマーシャルや新聞などの広告には、車の広告があふれています。「幸せそうな家族が車に乗って一緒にどこかに出掛ける」といったイメージの映像もあれば、新聞紙上で記事のようなスタイルでさりげなくいろいろなことが紹介されているケースもあるでしょう。あるいは、ネット上では大勢の人たちが個人でレビューを書いています。

米国には、車をはじめこうした商品購入の判断材料のひとつとして高く信頼され、一目置かれている独立系雑誌「コンシューマーリポート」があります。広告をいっさい取らず、徹底した商品テストを実施するのが特徴で、デジタル時代にあっても購読者が700万という巨大部数を誇ります。

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