混同多発!「many」と「a lot of」は同じじゃない ネイティブはこう使い分けている

✎ 1〜 ✎ 80 ✎ 81 ✎ 82 ✎ 最新
拡大
縮小

これらの表現を使う際に、もう1つ覚えておいてほしいことがあります。manyやmuchは肯定文では使用が避けられる傾向にあるということです。とくにmuchのほうがその傾向が強い感じがします。人によっては「muchは肯定文では使ってはいけない」と言い切ることもあるくらいです。

◯ You need a lot of money to study abroad.(留学にはたくさんお金がかかるよ)
◯ You need a great deal of money to study abroad.(留学には多額のお金が必要です)
△~× You need much money to study abroad.〔不自然~間違い〕

肯定文で不可算名詞に「たくさん」という表現を付けたいときには、カジュアルな場面や通常のフォーマル度の場面であればa lot ofを、フォーマルな場面ではa [large / good] amount ofやa [good / great deal] ofを使いましょう。

肯定文ではmanyは硬い響きに

manyに関してはmuchほどではないのですが、やはり避けられる傾向があります。I have many friends.(私は友達が多いです)のように言うと、「少し違和感を抱く」とか「不自然な響きで、ネイティブじゃない感じがする」というネイティブもいるようです。

間違いではないですし、肯定文でmanyを使っても自然に聞こえる場合もありますが、そこまでの使い分けをマスターするのはなかなか至難の業。肯定文では、極力many以外の表現を使うほうがいいでしょう。manyを肯定文で使用すると、元々のフォーマル度よりもさらに度合いが上がって、とても硬い文や古めかしい文のような響きになります。

◯ I have lots of friends.(友達はいっぱいいるよ)
◯~△ I have many friends.(私には友人が多数います)〔硬い響き~不自然〕
次ページmanyやmuchはどう使うのがいい?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT