雪国まいたけ、創業家の逆襲でどこへ行く

不祥事でいったんは放逐されたはずが・・・

人気商品で、かつてはライバルと「きのこ戦争」も

きのこ生産大手の雪国まいたけが8日、2014年第1四半期(4~6月期)の業績を発表した。第1四半期の売上高は55億円(前年同期比0.5%増)、営業損失5.5億円(前年同期は7.3億円の損失)、経常損失7.5億円(同8.8億円の損失)、 最終損失5.3億円(同5.7億円の損失)だった。

マイタケ、ブナシメジ、エリンギなど、きのこ類は、冬シーズンの鍋もの食材として使われることが多いことから、同社は典型的な下期偏重型。上期は赤字が常態であり、通期の営業利益の見通しは21.8億円(前期比10.3%増)から変えていない。

創業社長は昨年11月に退任

決算以上に注目されているのが、同社の内紛。6月末の株主総会において創業者で大株主の大平(おおだいら)喜信氏らが、経営陣を事実上解任して新たな経営体制への総入れ替えを行ったのだ。ところが、対外的には交代の経緯や今後の方針についての説明がされないまま、今回、初めての業績発表を迎えた。

過去の不適切な会計処理発覚から一時は放逐されかけたはずの創業家一族が、絵に描いたような経営権奪還を遂げた、創業者の逆襲の顛末とは、どのようなものだったか。

雪国まいたけは 昨年8月、証券取引等監視委員会により不正経理が指摘され、弁護士らで構成する調査委員会の調べで、不適切な減損処理や違法配当が発覚した。責任を取って創業社長だった大平喜信氏が11月に辞任。後任に当時取締役でかつてイオンの執行役員を務めた星名光男氏が就いた。同社は2012年3月期、13年3月期と2期連続の赤字で財務体質も悪化、再建の真っ最中だったこともあり、事態の収拾は急がれた。

星名氏ら後継経営陣は、調査結果を踏まえて、東京証券取引所に「創業家兼大株主の影響を受けないようにするため、適度な出資割合まで引き下げていく方向で交渉を行っていきます」とした改善報告書を提出。大平氏は今年3月末で顧問を退任して、身を引いたはずだった。

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