ダイヤ改正で減便でも「逆に便利になった」路線 接続路線とパターンが一致、乗り継ぎが楽に

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そして、今回のダイヤ改正の大きなポイントといえるのが、15分サイクル、つまり15分ごとに同じパターンを繰り返すダイヤが20分サイクルに変わったことである。

実は、田園都市線と接続する埼京線のりんかい線直通列車、南武線、横浜線、小田急江ノ島線は以前から20分サイクルのダイヤだった。田園都市線も同じサイクルになったことで、これまでは列車によってバラバラだった乗り換えのパターンが統一されたのだ。

実例をいくつか紹介しよう。なお、田園都市線側の着時刻は時刻表の発車時刻を参照しているため、表記の時刻より前に着く場合もある。

統一された「乗り換えのパターン」

例えば中央林間で小田急江ノ島線藤沢方面行きの快速急行(毎時09・29・49分発)に乗りたい場合は、中央林間に毎時19・39・59分に着く渋谷方面発の急行を利用すれば乗り継げる。足の速い人なら毎時06・26・46分着の大井町発の急行からも乗り継げるだろう。逆に、快速急行新宿行きから田園都市線に乗り換える場合は、毎時00・20・40分の渋谷方面行き急行か、08・28・48分発の急行大井町行きが利用できる。

長津田から横浜線の毎時17・37・57分発快速桜木町行きに乗りたければ、長津田毎時08・28・48分着の急行渋谷方面行き、毎時11・31・51分着の急行中央林間行きに乗ればいい。

溝の口から南武線の毎時00・20・40分発快速川崎行きを使う場合は、上り列車から乗り継ぐ場合、溝の口毎時13・33・53分着の急行大井町行きがちょうどいいタイミングだ。

さらに、渋谷からお台場方面、毎時12・32・52分発車(一部時間帯は異なる)のりんかい線直通新木場行きには、毎時03・23・43分着(一部、これより1〜2分遅く着く列車もある)の各駅停車押上行きがちょうどいい。この各駅停車は桜新町での急行通過待ちがない列車だ。

このように覚えやすいダイヤ、覚えておけば感覚的に利用できるダイヤとなった。

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