「コロナ禍の就活に失敗する人」の5つの特徴 「とりあえず様子を見よう」では手遅れになる

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手当たりしだいに全部の企業を受けろとまでは言わないが、「受け惜しむ」くらいなら「受けてみて判断」したほうがチャンスを逃さないので、おすすめだ。

3. 相談相手がいない

就活において情報収集ばかりしている人は失敗しやすいと前述したが、これは「情報の重要性」を否定しているわけではない。就活において、情報は非常に重要だ。

就活がうまくいかない人には「相談相手がいない」人が多い。同じ立場の就活生だけでなく、エージェントやOB/OGのような、仕事や就活の情報をより多く持っている人に相談できる人は就活をうまく進めやすい。就活について相談したり、情報収集する相手がいる人はその分、有利といえるだろう。

相談相手がいることには、もう一つ大きなメリットがある。それは、就活がうまくいかない場合でも、相談によってストレスを溜め込まないで解消できる点だ(相談というよりも愚痴や弱音を吐くことでストレスを解消し、精神を安定させる)。

孤独な状況で就活がうまくいかないと、モチベーションが下がってしまい、自信も喪失してしまう。本来であれば就活がうまくいくはずの人が、「孤独な就活」によって精神的に追い込まれてしまい、失敗するケースを数多く目にしてきた。

コロナ禍において、相談相手を探すことは一層難しくなっている。最近では就活生同士がTwitterの就活アカウントでつながったり、OB訪問支援サービス「Matcher」といったサービスで社会人、OB/OGとつながりを持つ人が増えている。このように、「相談相手を作る」ことも就活の必要事項と捉え、主体的に進めていくことが重要だと言える。

自分のやりたいことだけで選んでいないか

4. 仕事選びが「自分ニーズ」だけで「市場ニーズ」がない

これはコロナ禍になる前の「売り手市場」の頃から発生していたのだが、仕事選びが「自分ニーズ(自分のやりたいこと)」だけになってしまっている人は就活に失敗してしまう。「自分のやりたいこと」を仕事選びの条件として取り入れること自体は問題ないのだが、市場ニーズを完全に無視してしまっては、なかなかうまくいかない。

就活は、あくまでも「求職者と採用企業のマッチング」なので、市場ではどんな仕事(ポジション)にニーズがあり、企業はそのポジションにどのような人材を求めているのかを把握したうえで就活を進める必要がある。特にコロナ禍のような不景気の中では、「自分ニーズ」よりも「市場ニーズ」を優先して就活するくらいのスタンスが重要だ。

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